同種骨髄移植後の閉塞性細気管支炎に対してメチルプレドニゾロン併用抗胸腺細胞グロブリン(ATG)療法が奏効した小児慢性骨髄性白血病

• 佐野 秀樹

  福島県立医科大学医学部小児科

• 菊田 敦

  福島県立医科大学医学部小児科

• 伊藤 正樹

  福島県立医科大学医学部小児科

• 根本 健二

  福島県立医科大学医学部小児科

• 北條 洋

  同　第一病理

• 大戸 斉

  同　輸血・移植免疫部

書誌事項

タイトル別名

• Successful treatment with combined anti-thymocyte globulin and methylprednisolone for bronchiolitis obliterans after allogeneic bone marrow transplantation in a child with chronic myelogenous leukemia
• 症例 同種骨髄移植後の閉塞性細気管支炎に対してメチルプレドニゾロン併用抗胸腺細胞グロブリン(ATG)療法が奏効した小児慢性骨髄性白血病
• ショウレイ ドウシュ コツズイ イショク ゴ ノ ヘイソクセイサイキカンシエン ニ タイシテ メチルプレドニゾロン ヘイヨウ コウキョウセン サイボウ グロブリン ATG リョウホウ ガ ソウコウ シタ ショウニ マンセイ コツズイセイ ハッケツビョウ

抄録

症例は9歳，男児。急性リンパ性白血病治療後の二次性慢性骨髄性白血病に対し1998年12月にHLA一致同胞より同種骨髄移植を施行した。急性GVHDはGrade IIで，移植5カ月後より慢性GVHDがみられた。移植9カ月後に呼吸困難が出現し，methylprednisolone (m-PSL)とtacrolimusの投与をおこなったが，呼吸困難が増悪し，移植1年後に肺生検で閉塞性細気管支炎(BO)と診断した。腎機能障害にてtacrolimusの継続が困難となったため，抗胸腺細胞グロブリン(ATG)+m-PSL療法を施行した。経過中にmajor BCR/ABL mRNAが一時陽性化したが，重篤な合併症はみられなかった。現在，呼吸困難は消失し，呼吸機能検査でもV₅₀/V₂₅の低下とpeakflowの増加がみられており，本療法は治療抵抗性の骨髄移植後BOに有効であると思われた。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 43 (1), 23-28, 2002

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• Bronchiolitis obliterans
• Anti-thymocyte globulin
• Methylprednisolone
• Chronic GVHD

詳細情報

• CRID: 1390282680010733696
• NII論文ID: 10008355747
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.43.23
• COI: 1:STN:280:DC%2BD387jtlerug%3D%3D
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 6293723
• PubMed: 11868361
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6293723
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002150897
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可