病棟看護婦の鼻腔内細菌叢について  [in Japanese] Nasal Flora of Nurses in the Hospital  [in Japanese]

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Abstract

黄色ブドウ球菌 (<I>Staphylococcus aureus</I>, 以下<I>S.aureus</I>) はヒトの鼻腔内に常在しやすく, 鼻腔から手を介して感染すると考えられるため, 患者および医療従事者の鼻腔内保菌者は感染源として重視されている.今回, 我々は病棟看護婦53人, 対照群として健康学生104名の鼻腔内細菌検査を1人につき3回行った.看護婦における<I>S.aureus</I>の分離頻度は36~39%と3回とも一定の頻度でみられた.学生における<I>S.aureus</I>の分離頻度は25%であった.看護婦50名中3ヵ月間にわたり3回とも陽性であった者は13名 (26%), 3回とも陰性であった者は27名 (54%) であった.このように<I>S.aureus</I>の保菌には傾向があり, <I>S.aureus</I>が付着しにくい要因について, 今後明らかにしていく必要がある.看護婦から分離した黄色ブドウ球菌56株のうち14株から<I>mecA</I>遺伝子を検出した.看護婦53名中メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) の保菌を1回でも確認された者は8名 (15%) であり, 3回連続して陽性であった者は3名 (6%) であった.学生から分離した26株中にはMRSAは存在しなかったことから, やはりこれは病院の特殊環境からきていることは明らかである.今回, <I>S.aures</I>が3回とも分離され, それがMSSAからMRSAへあるいはその逆へと変わった者は2名みられたが, それが一過性の存在を意味するのか, それとも常在する<I>S.aureus</I>のクローンが変化しながら定着しているのか, 明らかにするには長期間の追跡調査が必要である.

Journal

  • Environmental Infections

    Environmental Infections 13(4), 234-237, 1998-11-30

    Japanese Society of Environmental Infections

References:  7

Cited by:  6

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    10008424223
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN1019475X
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Journal Article
  • ISSN
    09183337
  • Data Source
    CJP  CJPref  J-STAGE 
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