強い非定常性を受ける開水路乱流の平均流特性

  • 禰津 家久
    社団法人 土木学会 京都大学大学院 環境地球工学専攻
  • 鬼束 幸樹
    社団法人 土木学会 京都大学大学院 環境地球工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • FLOW CHARACTERISTICS IN OPEN-CHANNEL FLOWS WITH STRONG UNSTEADINESS
  • ツヨイ ヒテイジョウセイ オ ウケル カイスイロ ランリュウ ノ ヘイキンリュウ トクセイ

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抄録

非定常性を大幅に変化させた開水路乱流場をレーザー流速計で計測すると共に, 3台の超音波波高計を用いて水面変化を同時計測した. その結果, 非定常パラメータαが2.0×10-3以下の場合はカルマン定数を0.41の普遍値と見なせることがわかった. 運動量式における各項のオーダー比較をした結果, 加速度項および圧力項が支配的で, 重力項の変化は前者に比べて2次的であることがわかった. 圧力項は増水期では底面せん断応力を増加させる効果があり, 減水期ではその逆の効果があること, 加速度項は圧力項とキャンセルする傾向があることが認められた. また, 加速度項が負から正に転じる時刻が非定常性の増加に伴い早まり, そのため, 底面せん断応力のピーク時刻が非定常性の増加に伴い早まることが明らかにされた.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2002 (705), 45-54, 2002-05-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (31)*注記

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