JNIS委員会報告  日本病院感染サーベイランスの試行

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タイトル別名
  • First Report on the Japanese Nosocomial Infection Surveillance
  • JNIS イインカイ ホウコク ニホン ビョウイン カンセン サーベイランス ノ シコウ

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抄録

米国においてはCDC (Centers for Disease Control and Prevention) がNational Nosocomial Infection Surveillance (NNIS) Systemに則って確固たる病院感染サーベイランスが行われている.また欧州においても同様のsystemが構築されつつあり, 国家的な病院感染サーベイランスが行われている.しかし, 本邦においてはそのようなsystemは存在しない.このたび, 日本環境感染学会の事業として, 日本病院感染サーベイランス (Japanese Nosocomial Infection Surveillance;JNIS) システムを構築し, 9病院の参加を得て疫学調査を開始した.初年度として主に外科手術部位感染 (Surgical Site Infection;SSI) の調査を行い, その調査の結果をpilot studyとしてまとめ報告した.今後は日本環境感染学会のJNIS委員会として発展させ, 協力病院を拡大して疫学調査を継続しつつ, SSIだけでなく血流感染, 尿路感染など他の病院感染のサーベイランスも本格的に開始することにより, 日本の病院感染率に関するデータベースを構築する必要がある.そして, 適切なフィードバックを行い, 日本の病院感染率の低減につなげなければならない.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 15 (3), 269-273, 2000

    日本環境感染学会

被引用文献 (14)*注記

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参考文献 (11)*注記

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