2度の帝王切開を契機に増悪したと考えられる巨大肝血管腫によるKasabach-Merritt症候群の1例 A case of giant hepatic hemangioma with Kasabach-Merritt syndrome worsened after two cesarean sections

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抄録

症例は36歳女性. 妊娠と帝王切開による出産後にフィブリノーゲンが44mg/d<i>l</i>に低下し, 血中FDPの上昇と血小板の減少がありDICと診断された. 原因検索にて肝内に巨大血管腫があり, これによる消費性凝固障害 (Kasabach-Merritt 症候群) と考えられた. DICに対する補助療法のみでは改善がみられず, 手術は不可能と判断されたため肝血管腫に対する動脈塞栓療法 (TAE) を施行したところ, 凝固能の改善がみられ補充療法を中止することが可能であった. 1993年の前回妊娠時を含め経過中2度の帝王切開後消費性凝固障害が増悪していることから, 手術侵襲が Kasabach-Merritt 症候群の契機となった可能性があると考えられた. また本症に対するTAEは比較的侵襲が少なく凝固能の改善に効果的である可能性があるので, 保存的治療にて改善がみられない場合は考慮すべき治療法であると考えられた.

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 43(4), 185-191, 2002-04-25

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献:  17件中 1-17件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10008554757
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00047770
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    04514203
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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