書誌事項
- タイトル別名
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- Decrease of Mobility in Epileptic Patients
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抄録
てんかん発症以前は歩行可能であったにもかかわらず、てんかん発症後、寝たきりの状態に退行した11例を対象とし、背景因子、てんかん類型・治療経過について比較検討した。てんかん発症後6年未満で寝たきりの状態に退行した群では、てんかん発作は1日1回未満に減らず、未決定てんかん・全般てんかんが多く、mobility (機能面からみた移動能力) の低下は、てんかんそのものないしは抗てんかん薬の影響による活動性や筋緊張の低下に由来していた。6年以上たって寝たきりになった群では、全般てんかん・局在関連性てんかんが多く、前者より発作はコントロールしやすかったが、mobility低下の要因には、運動量や介助量の減少といった社会的要素が加わっていた。てんかん患者におけるmobility低下を防ぐためには、発症早期からの適切なてんかん治療、特に抗てんかん薬の適正使用に加え、二次障害に対する身体的・精神的・社会的なリハビリテーションが必要である。
収録刊行物
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- てんかん研究
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てんかん研究 18 (1), 3-9, 2000
一般社団法人 日本てんかん学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204516116992
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- NII論文ID
- 10008556136
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- NII書誌ID
- AN10043823
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- ISSN
- 13475509
- 09120890
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可