末梢神経修復の実験的研究 : ハンセン病末梢神経障害治療への応用の可能性 Experimental Studies on Peripheral Nerve Repair : a possibility of application to cure nerve complication of Hansen's disease

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Abstract

神経細胞が生きている限り,神経線維が切断されても中枢断端からsproutingを極めて活発に萌芽するので,切断部分での適切な処置,そして末梢効果器に機能が保存されている条件下に,末梢神経線維の再接触が達せられるならば,形態的,機能的な修復が可能である。ほとんどの実験的,臨床的努力は切断部分の処置による有効なsproutingの萌芽と末梢への再支配を目的としたものである。その関係の論文も極めて多い。このうち移植を含めた外科的方法は現在臨床の主流であるが,多くの問題点を伴っている。これに替わる方法として実験的には切断端をtubeにて包むtubulationが盛んである。tubeの材料もきわめて種々のものが古くから試みられてきている。幾つかの理由により我々はsilicone tubeを用いることに基本をおき,筋細胞への神経再支配を検索してきた。その臨床応用の実際については,ごく最近にいたり,末梢神経損傷患者にsilicone tubeを用い,従来のmicrosurgeryの方法と比較して遜色ない結果が発表(G.Lundborgら,1997)されている。一方で,ハンセン病患者の末梢神経障害に対する外科的治療はほとんど行われていない現状のようである。しかしJ. H. Pereiraら(1991)は1.5から7年間の知覚障害をもった10例の患者に対し,神経断端に氷結変性させた自家縫工筋移植を行って7例の患者において手や足の知覚や発汗の回復を得たと報告している。このことは筋移植より容易に操作が可能なsilicone tubeをハンセン病患者に応用できる可能性を示唆している。本reviewでは神経再支配の所見とハンセン病患者への臨床応用の可能性について述べた。

Journal

  • JAPANESE JOURNAL OF LEPROSY

    JAPANESE JOURNAL OF LEPROSY 68(2), 77-82, 1999-07-21

    Japanese Leprosy Association

References:  17

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    10008625646
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10559906
  • Text Lang
    ENG
  • Article Type
    REV
  • ISSN
    13423681
  • Data Source
    CJP  J-STAGE 
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