愛知県のつつが虫病リケッチア流行株の解明

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タイトル別名
  • Analysis of Prevalent <I>Orientia tsutsugamushi</I> in Aichi Prefecture
  • アイチケン ノ ツツガムシビョウ リケッチア リュウコウカブ ノ カイメイ
  • Analysis of Prevalent Orientia tsutsugamushi in Aichi Prefecture

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抄録

愛知県で発生したつつが虫病患者9名中1名からつつが虫病リケッチア (Rt) が分離された.モノクロナール抗体との反応性を調べたところ, 岐阜県で患者から分離されたKN-2株と同じ抗原性を持つ株 (類似株) であった. 一方, 愛知県内で採集され飼育されたフトゲツツガムシ (4匹) から分離されたリケッチア4株はいずれも, 岐阜県の患者から分離されたKN-3株の類似株であった. 愛知県内の20名の患者血清について, 岐阜県の患者から分離された4種類のRt抗原を用い間接蛍光抗体法でIgM抗体を調べたところ, 15名はKN-2株やKN-1株と良く反応した.他の5名は, KN-1, GJ-1, あるいはKN-3株と比較的よく反応した.以上から, 愛知県内で最も患者数1の多い地域にはKN-2類似株が多く存在し, 他にKN-1, KN-3, あるいはGJ-1類似株も存在すると考えられた. 県内のその他の地域にはKN-3類似株が存在すると思われた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 73 (12), 1194-1198, 1999

    一般社団法人 日本感染症学会

参考文献 (16)*注記

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