パルスフィールド電気泳動によるA群溶血レンサ球菌の型別

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タイトル別名
  • Typing of Group A Streptococci by Pulsed Field Gel Electrophoresis
  • パルス フィールド デンキ エイドウ ニヨル Aグン ヨウケツレンサキュウキン

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抄録

1983年から1994年までに富山県内の2つの病院で分離されたA群溶レン菌について染色体DNAの制限酵素 (sma I) 切断パターンをパルスフィールド電気泳動 (PFGE) を用いて調べた. 血清型T1型の127株は5つの泳動パターン (仮にPFGE型T1-1~T1-5型と略) のいずれかに分けられた. 流行時別にPFGE型をみると, T1型では1987~1988年の流行時はT1-2型が65株中53株 (82%) と多く, 次の流行時である1991~1993年はT1-5型が45株中37株 (82%) と多かった. T1-2型とT1-5型の菌株は生物性状でも異なっていた. 血清型T3型の81株は2つの泳動パターン (仮にPFGE型T3-1~T3-2型) のいずれかに分けられた. T3型81株中78株 (96%) はT3-2型であった. T3型は1985~1986年と1993~1994年に流行したが, 二つの流行時に分離された68株すべてがT3-2型であった. T3-1型とT3-2型の問には生物性状の違いは認められなかった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 70 (3), 283-286, 1996

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (10)*注記

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