PCR法による<I>Aeromonas sobria</I>のヘモリシン遺伝子の検出

書誌事項

タイトル別名
  • Rapid Detection of the Hemolysin Genes in <I>Aeromonas sobria</I> by the Polymerase Chain Reaction
  • PCR法によるAeromonas sobriaのヘモリシン遺伝子の検出
  • PCRホウ ニヨル Aeromonas sobria ノ ヘモリシン イデンシ
  • Rapid Detection of the Hemolysin Genes in Aeromonas sobria by the Polymerase Chain Reaction

この論文をさがす

抄録

Aeromonas sobriaの有力な病原因子の一つとしてヘモリシンがある.そこで本実験では, polymerase chainreaction (PCR) 法によってヘモリシンの遺伝子を検出するために, A.sobriaヘモリシン遺伝子 (ASA1, 及びaerAAS) の一部を標的としたプライマーを作製し, 検出を試みた.その結果供試菌株中91%がASA1ヘモリシン遺伝子を保有しており, 23.4%がaerAASヘモリシン遺伝子を保有していた.また, A.sobria以外のAeromonas属細菌, Plesiomonas属細菌, Vibrio属細菌についても同様に検出を試みた結果, いずれからもヘモリシン遺伝子が検出されなかったことから, ASA1, aerAASヘモリシン遺伝子を標的としたPCR法が, A.sobriaを同定するうえで有効であり, A.sobria感染症の迅速診断法として有用であると考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 70 (12), 1266-1270, 1996

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ