黄色ブドウ球菌に対しダブルゾーン現象を呈したヒノキチオールの抗菌力について

  • 松永 貞一
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学 東京慈恵会医科大学附属青戸病院中央検査部 東京慈恵会医科大学附属青戸病院小児科
  • 長谷川 美奈子
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学 東京慈恵会医科大学附属青戸病院中央検査部
  • 龍野 国弘
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学
  • 大眉 寿々子
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学
  • 川満 幸子
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院中央検査部
  • 村崎 義紀
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院中央検査部
  • 笹本 和広
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院小児科
  • 西谷 潔
    東京理科大学薬学部薬品製造化学教室
  • 猿田 克年
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学
  • 飯倉 洋治
    国立小児病院アレルギー科
  • 黒沼 成身
    株式会社黒沼染工場
  • 黒坂 公生
    東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学 東京慈恵会医科大学附属青戸病院中央検査部

書誌事項

タイトル別名
  • On the Antibacterial Effect of Hinokitiol against <I>Staphylococcus aureus</I> Showing Double Zone Phenomenon
  • オウショクブドウキュウキン ニ タイシ ダブル ゾーン ゲンショウ オ テイシ
  • On the Antibacterial Effect of Hinokitiol against Staphylococcus aureus Showing Double Zone Phenomenon

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抄録

ヒノキチオールの黄色ブドウ球菌にたいする抗菌力について検討した.また対照としてその抗菌力の主成分としてヒノキチオールを含む青森ヒバ油と青森ヒバ水についてもその抗菌力を検討した.ヒノキチオールのMRSAに対するMICは15~125μg/mlでMSSAに対するそれは125μg/mlであった.しかし奇妙なことにヒノキチオールの濃度を1.87~0.94μg/mlと更に希釈するとMRSAは再び発育を阻止される傾向を示した (Table1, Fig.1).同様の結果はディスク法でも認められた (Fig.3).青森ヒバ水でもヒノキチオールと同様の結果が観察された.我々はヒノキチオールがダブルゾーン現象を呈する強い抗菌力を黄色ブドウ球菌に対し示す事を確認した.またこの抗菌力はMSSAよりはMRSAにおいて一層顕著にあらわれることを認めた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 69 (1), 21-27, 1995

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (12)*注記

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