<I>Enterococcus faecalis</I>の血清型別病原性の検討

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タイトル別名
  • Study of Pathogenicity of Various Serovars of <I>Enterococcus faecalis</I>
  • Enterococcus faecalisの血清型別病原性の検討
  • Enterococcus faecalis ノ ケッセイガタベツ ビョウゲンセ
  • Study of Pathogenicity of Various Serovars of Enterococcus faecalis

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抄録

実験的マウス尿路感染症モデルを用いて, Enterococcus faecalisの血清型別病原性の検討を行った. 型別因子血清の作製のもとになった標準株では, 腎孟腎炎の発症率は2型, 3型, 4型, 10型株で, それぞれ90.3%, 85.7%, 85%, 73.3%であり, 病原性が高かった. また, 1型, 6型, 7型株では共に63.6%と中等度の病原性を示し, その他の血清型株では40~59.1%と病原性は強くなかった. この成績は臨床分離株による実験結果ともほぼ一致した. さらに臨床症状の強い腎孟腎炎や尿路性敗血症の起炎菌として分離されたE. faecalisの血清型別を行うと, 2型または4型の占める頻度が75.1%と高かった.<BR>以上よりE. faecalisの中でも特に血清型2型と4型の病原性が高く, 血清型別による病原性に違いがあることが考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 69 (2), 181-188, 1995

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (24)*注記

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