入国下痢患者由来の<I>Vibrio cholerae</I> non-O1について

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タイトル別名
  • Studies on <I>Vibrio cholerae</I> non-O1 Isolated from Diarrheal Patients Arrived from Overseas
  • 入国下痢患者由来のVibrio cholerae non-O1について
  • ニュウコク ゲリ カンジャ ユライ ノ Vibrio cholerae non
  • Studies on Vibrio cholerae non-O1 Isolated from Diarrheal Patients Arrived from Overseas

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抄録

1991年1月から1993年6月までの2年6カ月の問, 成田空港検疫所において23,976,236名の旅行者に対して検疫を実施した.そのうち, 20,501名の下痢患者について検便を行い, 13.4%に当たる2,751例より病原菌を検出し, うち250例 (1.2%) がVibrio cholerae non-O1であった.<BR>推定感染国別では, タイ, インドネシア, インドの順で多く, ほとんどが東南アジアと南アジアに集中していた.患者の主症状は, 下痢でその半数が腹痛を伴っており, 嘔吐や発熱を呈していた症例もあった.一般に症状は軽症であったが, 1日の下痢回数が10回以上の重症例も16名にみられた.<BR>血清型別では, R型2株, 型別不明11株を除く237株は, 48の血清型に型別することができた.<BR>腸管毒試験では, 溶血毒, CTおよびNAG-STの3種類について行い, それぞれの毒素陽性率は87.2%, 0.4%および0.8%であった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 69 (6), 637-641, 1995

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (19)*注記

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