Surface mass balance and ice sheet dynamics in East Queen Maud Land, Antarctica

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  • 南極東クイーンモードランドの表面質量収支と氷床流動
  • カイセツ ソウセツ ナンキョク ヒガシクイーンモードランド ノ ヒョウメン シツリョウ シュウシ ト ヒョウショウ リュウドウ

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Abstract

南極・東クイーンモードランド地域において,1960年代から続けられてきた表面質量収支観測によると,年間表面質量収支は沿岸部でおよそ250 mm/a(水当量)以上,標高3000 m以上の内陸部では30 mm/a以下の値を示し,白瀬氷河の表面質量収支平均値は約90 mm/aであった.この表面質量収支分布と氷床表面地形図および基盤地形図を用いて,氷床流動の平衡速度を求めたところ,その計算結果は表面流速観測結果とよく一致した.白瀬氷河流域全体の質量収支については,涵養量は15~19Gton/a,氷河末端での流出量の見積もりはおよそ14 Gton/aと見積もられ,収支は正となる.これは,白瀬氷河中流部の表面が低下しているという観測結果と矛盾するが,双方の見積もり誤差のほかに,底面での融解流出,氷床流動の不規則変化等がその違いの要因として考えられる.最近の西南極氷床の研究によると,氷床流動の不規則変動は底面すべりと氷の流動特性の組み合わせで説明され,長い周期変化の場合,ロス棚氷の流出とともに西南極氷床が消失することも説明されている.

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