先天股脱保存療法後の造影所見 : 特に前方関節唇と股関節発育の関連について

• 平井 成幸

  岡山大学医学部整形外科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Arthrographic studies of acetabular labrum in relation to the hip growth after conservative treatment of congenital hip dislocation

抄録

観血的治療を加えた先天股脱症例で術中所見の得られた2方向造影を参考として,保存的治療例の造影所見を検討した.対象は保存的治療後10年以上経過観察した27例32股と観血的治療をした14例15股である.2方向造影分類は藤井の分類に従い,最終調査時評価はSeverinのX線判定基準を用いた.保存的治療例のType A-1は18股で最終調査時は全てSeverin Iであった.観血的治療を受けた14例の術中所見は全例手術時臼底に介在物を認めた.前方関節唇の2方向造影所見と手術所見では15股中13股で一致した.以上より,2方向造影像は術中所見とよく一致する為,遺残性亜脱臼に対する手術適応を決定する一つの指標となりうる

収録刊行物

• 中部日本整形外科災害外科学会雑誌

  中部日本整形外科災害外科学会雑誌 39 (2), 332-339, 1996-03-01

キーワード

• Hip dislocation
• congenital
• Acetabular limbus
• Growth
• Arthrography

詳細情報

• CRID: 1570291224763643776
• NII論文ID: 10009759337
• NII書誌ID: AN00146397
• ISSN: 00089443
• Web Site: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/52456
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1996238095
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles