右胸腔に穿孔した再建胃管潰瘍の1例

• 藤森 勝

  帯広厚生病院外科

• 真名瀬 博人

  帯広厚生病院外科

• 大竹 節之

  帯広厚生病院外科

• 宗村 忠信

  帯広厚生病院外科

• 鈴木 温

  帯広厚生病院外科

• 行部 洋

  帯広厚生病院外科

• 関下 芳明

  帯広厚生病院外科

• 塩野 恒夫

  帯広厚生病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A CASE OF ULCER OF THE RECONSTRUCTED GASTRIC TUBE PERFORATED INTO THE RIGHT THORACIC CAVITY

抄録

症例は60歳男性.食遵癌根治手術の2年5カ月後右季肋部痛を主訴に当院救急外来を受診,NSAIDをふくむ感冒薬を内服していたことと造影で再建胃管から右胸腔への造影剤漏出を認めたことから,再建胃管潰瘍の右胸腔への穿孔と診断し手術を施行,穿孔部の縫合閉鎖に加えてpericardial fat graftによる補強を行い良好な結果を得た.潰瘍は術後H₂ステージで推移していたが7カ月後に再発を認め,胃管粘膜の培養でHelicobacter pylori陽性であったため除菌を行い,8週後にはS₁ステージまで改善した.再建胃管潰瘍が遷延,再発する場合Helicobacter pyloriの関与についても考慮する必要があると考えられた.

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 60 (2), 408-411, 1999

  日本臨床外科学会

キーワード

• 胃管潰瘍穿孔
• pericardial fat graft
• Helicobacter pylori

詳細情報

• CRID: 1390001204853659008
• NII論文ID: 10009880061
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.60.2_408
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ringe1998/60/2/60_408/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1999168008
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可