小腸リンパ管腫を伴った腸間膜嚢胞の1小児例

• 上原 秀一郎

  日本大学第1外科

• 福澤 正洋

  日本大学第1外科

• 杉浦 浩朗

  日本大学第1外科

• 池田 太郎

  日本大学第1外科

• 阿蘇 大輔

  日本大学第1外科

• 萩原 紀嗣

  日本大学第1外科

• 野中 倫明

  日本大学第1外科

• 越永 従道

  日本大学第1外科

書誌事項

タイトル別名

• Mesenteric Cyst Associated with Lymphangioma of Small Intestine in a Child

抄録

患者は8歳, 男児。臍周囲痛, 嘔吐を主訴に近医受診し, イレウスの診断にて当科紹介入院。腹部理学所見では腹部膨隆, 臍周囲に圧痛を認めた。腹部単純レントゲンでは小腸拡張, ニボー像を認め, 小腸イレウスと診断。イレウス管を挿入後, 造影を行うと, 下部小腸に約10cmにわたり, 壁外性の圧排を認め, 腹部超音波検査でも隔壁を伴う10cm大の低エコー域を認めた。腸間膜嚢胞の診断下, 手術施行。腹腔鏡にて腹腔内を観察すると, 下部小腸周囲に2cmから10cm大の淡褐色, 黄白色調の嚢胞性病変を認め, その周囲の小腸が包含されていた。下腹部小切開にて開腹し, 一部小腸を含め, 嚢胞摘出術を施行した。病理組織診断は腸間膜及び小腸リンパ管腫であった。小腸リンパ管腫は本邦では27例が報告されているに過ぎない稀な疾患で, 小児では自験例を含めて2例のみであり, 本症例はさらに腸間膜嚢胞に伴っていたので報告する。

収録刊行物

• 日本外科系連合学会誌

  日本外科系連合学会誌 25 (2), 181-185, 2000

  日本外科系連合学会

キーワード

• 小腸リンパ管腫
• 腸間膜嚢胞

詳細情報

• CRID: 1390282679326136320
• NII論文ID: 10009916385
• NII論文ID: 130006791305
• NII書誌ID: AN00002502
• DOI: 10.4030/jjcs1979.25.2_181
• ISSN: 18829112
• ISSN: 03857883
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/03857883
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs1979/25/2/25_2_181/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000227176
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可