スギ輪切り丸太を用いたスギカミキリ幼虫の飼育と低温処理による成虫休眠の打破

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タイトル別名
  • Rearing of the cryptomeria bark borer, <I>Semanotus japonicus</I> (Coleoptera: Cerambycidae) larvae on bolts of the Japanese cedar, <I>Cryptomeria japonica</I> and termination of adult diapause by the low temperature treatments
  • スギ ワギリ マルタ オ モチイタ スギカミキリ ヨウチュウ ノ シイク ト テイオン ショリ ニ ヨル セイチュウ キュウミン ノ ダハ

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抄録

スギカミキリの孵化幼虫をスギ輪切り丸太(長さ約15cm)に接種して,25°C16L8Dの恒温室に120または140日間置いた。その後,丸太内の羽化成虫の休眠を打破するため丸太を低温(7または15°C)で40~120日間保管してから,25°C16L8Dで加温して,成虫の脱出消長と脱出後の生存日数,産下卵の数および艀化率を調べた。接種された艀化幼虫は接種120日後には羽化し,低温処理後には接種幼虫総数に対して65.6%の成虫が脱出した。いずれの処理温度でも成虫の脱出が見られたが,低温処理期間が長いほど加温してから成虫が脱出するまでの日数は短くなり,産下卵の艀化率が高くなる傾向が見られた。特に,7°Cで90日間処理した場合は成虫の脱出が斉一で産下卵の艀化率も高くなった。

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参考文献 (12)*注記

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