野菜輸入急増とセーフガードの経済分析
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- Other Title
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- ヤサイ ユニュウ キュウゾウ ト セーフガード ノ ケイザイ ブンセキ
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Abstract
近年、ねぎ等の野菜の輸入が急増しており、国産野菜価格が下落するなど国内の野菜生産農家にとって深刻な問題が発生している。そのため、2001年4月23日に、ねぎ、生しいたけ、畳表の3品目について、緊急輸入制限(暫定セーフガード)が発動された。このような農産物流通の国際化の進展を考慮して、本稿では、次の4つの課題について考察する。まず、(1)貿易理論からみたセーフガード発動の影響を検討し、次に、(2)具体的に日本における野菜需給の変容と輸入急増の背景・要因・特徴を分析する。さらに、(3)中国からのねぎ輸入急増の特徴とセーフガード発動の中国における影響について検証して、最後に、(4)秩序ある野菜貿易の必要性と国内対策の課題について考察する。本稿では、セーフガード発動後の中国山東省での野菜生産現場の実態調査を踏まえて、さらに計量経済分析や近未来予測を試みながら実証的・数量的な考察を行うことにする。
Journal
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- 農業経済論集
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農業経済論集 53 (1), 1-18, 2002-06
福岡 : 食農資源経済学会
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288622017280
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- NII Article ID
- 10009955711
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- NII Book ID
- AN00200914
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- ISSN
- 03888363
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- NDL BIB ID
- 6217293
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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