江戸時代末期の江戸における農地の分布形態の解明

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タイトル別名
  • Identification of the Distribution Pattern of Farmlands in Edo
  • エド ジダイ マッキ ノ エド ニ オケル ノウチ ノ ブンプ ケイタイ ノ カイメイ

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抄録

江戸の農地は,生産される作物と江戸市中から排出される下肥等の廃棄物を介する物質循環の媒体役として,また多様な生物の生息地として,自然環境を活かした都市形成に寄与していたとされている。しかし,このような評価は定性的な史料によるもので,江戸の農地の空間的実態については定量的には明らかにされていない。本研究では,江戸時代末期の江戸の土地利用に関する図面や文献資料にもとづき,農地の分布実態を定量的かつ即地的に解明した。その結果,農地の分布形態は,農地の種別,存在する地形,集塊の度合いにより4類型に区分できることが分かった。また,各類型の分布特性と農業生産状況及び下肥等の施肥状況との関係について考察した。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 37 (0), 931-936, 2002

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (17)*注記

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