真空加熱分離法によるPCB含有汚泥からのPCB分離

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タイトル別名
  • Removal of PCBs from PCB Polluted Sludge Using The Vacuum Thermal Recycling Process.
  • シンクウ カネツ ブンリホウ ニ ヨル PCB ガンユウ オデイ カラ ノ PCB ブンリ

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抄録

本研究では,PCB含有汚泥として管路口防水混和物(コンパウンド)を試料に用い,真空加熱分離法によりPCBの分離を実証すると共に,環境への影響について調べた.その結果,粘ちゅう性が高い試料は完全に乾燥し,初期PCB含有量3,600mg/kgから0.01mg/kg以下に減少した.さらに,溶出試験では処理前の0.40mg/lから0.0005mg/l未満に処理でき,卒業判定基準である0.003mg/lを達成した.また排気中のPCB濃度は0.2μg/Nm3であり,環境基準値(0.5μg/m3)を下回った.以上からPCB含有汚泥に対する真空加熱分離法は卒業判定基準を満足でき,かつ環境への負荷も小さく,有効なPCB分離技術であると考えられる.

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