切除不能食道癌に対する金属ステントの評価 : 人工食道, 食道バイパス術との比較検討

• 逢坂 由昭

  東京医科大学外科学第3講座

• 佐藤 滋

  東京医科大学外科学第3講座

• 高木 融

  東京医科大学外科学第3講座

• 岡田 了祐

  東京医科大学外科学第3講座

• 篠原 玄夫

  東京医科大学外科学第3講座

• 尾形 高士

  東京医科大学外科学第3講座

• 青木 達哉

  東京医科大学外科学第3講座

• 小柳 やす久

  東京医科大学外科学第3講座

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of the Efficacy of Metallic Stent for Inoperable Esophageal Cancer in Comparison with Plastic Prosthesis or Bypass Surgery

抄録

(目的) 切除不能食道癌にQOL改善を目的とした金属ステント療法を人工食道, バイパス手術と比較検討した。 (対象と方法) 1989年～2000年に施行した金属ステント (A群 : 13例), 人工食道 (B群 : 10例), バイパス手術 (C群 : 10例) を対象とした。検討項目は食事摂取改善度 (食事摂取状況をスコア化し, 治療前後の点数差で評価), 有効率, 合併症, 生存期間と食事摂取期間の比, 在院死亡率とした。 (結果) 食事摂取改善度, 有効率はB群, A群, C群の順に良好だったが, 各群間で有意差を認めなかった。合併症では, 吐・喀血はA群で有意に少なかった。またC群で縫合不全を高率に認めた。生存期間と食事摂取期間の比ではC群は他の2群と比べ有意に劣っていた。在院死亡率ではC群はA群と比べ有意に高率だった。 (総括) 金属ステントは合併症, 生存期間と食事摂取期間の比, 在院死亡率の点から, 切除不能食道癌に対するQOL改善に最も有効と思われた。

収録刊行物

• 日本外科系連合学会誌

  日本外科系連合学会誌 27 (2), 197-201, 2002-04-30

  Japanese College of Surgeons

キーワード

• 切除不能食道癌
• 食道ステント
• QOL

詳細情報

• CRID: 1573387449643812864
• NII論文ID: 10010035344
• NII書誌ID: AN00002502
• ISSN: 03857883
• Web Site: https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/10023216449?from=CiNii
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002271482
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles