Prolog言語の論理教育への応用

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抄録

type:Article

本論文では,論理の指導にパソコンをどう生かすかを論ずる。教育実験は,中学2年生と小学校6年生に対して行ったが,従来から行われていた論理回路やアルゴリズムの教育ではなく,Prolog言語を使い簡単なエキスパートシステムや探偵小説を作ることで"論理それ自身を楽しむ"といった教育を試みた。小学校6年生でもProlog言語の推論機能を理解し,述語論理系で変数Xを扱うことについても抵抗なく,「三段論法」や「かつ」「または」を駆使した作品を楽しみながら作ることができる。また,子どもの論理を質的により発展させるには,否定の扱いが難しいProlog言語の特徴に留意しなくてはならない。

収録刊行物

  • 数学教育研究

    数学教育研究 18 41-54, 1989-04-30

    大阪教育大学数学教室

被引用文献 (1)*注記

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