看護系大学における編入学教育の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of the bachelor's degree completion transfer program in nursing
  • カンゴケイ ダイガク ニ オケル ヘンニュウガク キョウイク ノ ヒョウカ

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抄録

<p>編入学教育への評価を明らかにすることを目的に、編入学により看護系大学の学士課程を修了した卒業生196名に質問紙調査を行い、以下の知見を得た。</p><p>1. 編入学教育の成果は、主体的に可能性を追求する姿勢の獲得、学ぴ続ける姿勢の獲得、人との関わりを通して学びとる成長、看護専門職者としての思考の育成と人間形成、であった。卒業生の9割に編入学への達成感や満足感があった。</p><p>2. 編入学教育の達成感や満足感に影響する事柄は、専門科目・卒業研究で充実感のあること、教員との交流があることであった。編入学教育への不満や失望に影響する事柄は、大学教育への期待と実際とのずれ、色々な人との交流から得られる充足感の欠如であった。</p><p>3. 卒業生の4割は大学院修士課程へ進学し、未進学者のうち7割に進学希望があった。卒業後数年で教員となる者の割合は、編入学前に臨床経験がある場合は約5割、臨床経験がない場合は約3割であった。</p><p>4. 編入学教育は卒業生に、大きな成果をもたらしており、編入学教育制度開始当初の目的を達成していると評価できた。</p>

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参考文献 (18)*注記

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