A Case of Gastrointestinal Stromal Tumor of the Duodenum

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  • 瘻孔形成を伴い十二指腸に発生したgastrointestinal stromal tumorの1例

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十二指腸球部に発生し, 潰瘍底が深く腫瘍内に広がっていたGISTの1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する。症例は72歳の男性。食欲不振と貧血を主訴に来院した。上部消化管造影検査において, 十二指腸球部に腫瘤による圧排像と瘻孔形成を認めた。腹部超音波検査, 腹部CT検査において約11cmの境界明瞭な腫瘤を認めた。十二指腸平滑筋肉腫を疑い, 幽門側胃切除術を施行した。摘出標本は11.4×9.6×4.8cmの境界明瞭な粘膜下腫瘍で, 十二指腸球部粘膜面との潰瘍形成を認めた。病理組織学的には紡錘型細胞が束状に増殖し, 核分裂像を400倍率10視野で3個認めた。免疫組織学的にはCD34, c-kit陽性, SMAは一部のみ弱陽性, desmin, S-100蛋白, NSEはいずれも陰性を示し, 十二指腸GISTと診断した。現在外来にて経過観察中であり, 再発の徴候はみられないが, 腫瘍径が大きく, 悪性度が高い可能性があるため, 今後とも厳重な経過観察が必要と考えられた。

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