心筋梗塞後10年目で左心室瘤を形成, 12年目で心室瘤内血栓様エコーを呈し, 13年目に脳梗塞を合併した高齢者の1例

書誌事項

タイトル別名
  • An elderly patients with ventricular aneurysm, thrombus in the aneurysm, and cerebral infarction 10 years after myocardial infarction
  • 症例報告 心筋梗塞後10年目で左心室瘤を形成,12年目で心室瘤内血栓様エコーを呈し,13年目に脳梗塞を合併した高齢者の1例
  • ショウレイ ホウコク シンキン コウソク ゴ 10ネンメ デ サシンシツリュウ オ ケイセイ 12ネンメ デ シンシツリュウナイ ケッセン ヨウ エコー オ テイシ 13ネンメ ニ ノウコウソク オ ガッペイ シタ コウレイシャ ノ 1レイ

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抄録

症例は75歳男性. 49歳より高血圧, 57歳より労作性狭心症, 61歳時に急性心筋梗塞 (前壁中隔) を発症した. 以後, 定期的に心エコー検査を施行しながら経過観察をしていたところ, 心筋梗塞後約10年の経過で心室瘤の所見を呈するようになった (71歳時). アスピリン服用中であったが10ヵ月後に一過性脳虚血発作を発症し, 72歳時に初めて心室瘤内に血栓を疑わせる高エコー部を指摘され, 心筋梗塞後13年目の73歳時に脳梗塞 (右後頭葉) を発症した. ワーファリン治療を開始し, 開始後約3ヵ月で心室瘤内の血栓様エコーは消失した. 心筋梗塞後10年して形成された心室瘤, 心室瘤内血栓の発症過程を経時的に観察できたので報告する.

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参考文献 (18)*注記

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