肝細胞癌を発症したクローン病の1例

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タイトル別名
  • A case of Crohn's disease complicated with hepatocellular carcinoma

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抄録

症例は30歳女性, 14歳時(1986年)に大腸型クローン病と診断された. 発症時より肛門周囲膿瘍および直腸腔痩を合併してサラゾピリン, プレドニゾロンとともに, 6-MP, メトロニダゾールを投与されていた. 2001年12月肝臓に腫瘤が認められ, 針生検にて肝細胞癌と診断された. 飲酒の習慣はなく, 肝炎ウイルス, 自己免疫疾患の関与も否定的であった. 肝細胞癌に対して肝左葉切除および経肝動脈腫瘍塞栓術施行後, 抗癌剤の内服治療を行い, 現在外来通院中である. 肝細胞癌を合併したクローン病は極めてまれであり, 腸管外合併症として, あるいは投与薬剤の関与が推測された.

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