白血病:診断と治療の進歩  III.治療  1.エビデンスに基づく標準的治療  2)慢性白血病(CML,CLL)

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タイトル別名
  • マンセイ ハッケツビョウ(CML,CLL)
  • [Evidence-based therapy for chronic leukemia].
  • 2)慢性白血病(CML, CLL)

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抄録

慢性期慢性骨髄性白血病(CML)ではBCR/ABL蛋白質のチロシンキナービ活性を特異的に阻害するimatinib mesylateが治療の第一選択であり,同種造血幹細胞移植(SCT)の治療戦略上への位置づけを明確にすることが今後の課題である.一方,進行病期のCMLではimatinib mesylateによって病勢をコントロールし速やかにSCTを施行する事が勧められる.<br>慢性リンパ性白血病(CLL)の治療の第一選択はfludarabineである. Fludarabineと他の薬剤あるいはモノクローナル抗体の併用療法も行われているが,現時点ではfludarabine単剤に対する優位性は明らかにされていない. SCTに関してはその有用性を示唆するデータが蓄積されつつある.

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