手術部位感染サーベイランスシステム(NISDM‐SSI)の開発とその運用について

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Employment of Nosocomial Infections Surveillance System for Surgical Site Infections (NISDM-SSI)
  • シュジュツ ブイ カンセン サーベイランス システム NISDM SSI ノ カイハツ ト ソノ ウンヨウ ニ ツイテ

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抄録

市販データベースソフトを利用して独自の手術部位感染 (SSI) サーベイランスシステム (NISDM-SSI: Nosocomial Infections Surveillance Data Manager for Surgical Site Infection) を開発した. 特徴は (1) 施設問の属性の相異に対応できる高い汎用性,(2) 日本環境感染学会のJapanese Nosocomial Infections Surveillance (JNIS) システムに完全対応し厚生労働省の事業にも使用可能,(3) 簡便で快適な入力環境を実現,(4) 入力データを手術手技毎に集計しリスク・インデックス・カテゴリー別に即座に統計処理が可能,(5) 入力データの安全性を確保するバックアップ機能を保持,(6) サーベイランス結果に関連する各種原データや帳票がボタン指定で直ちに印刷可能, などである.<BR>本システムを試用し当院の消化器外科部門のSSI感染率を算出したところ, 手術手技毎, リスク・インデックス・カテゴリー別に出力できただけでなく, 執刀医別あるいは患者年齢別に層別表示が即座にできた. また, 厚生労働省提出用ファイルも正常に出力され, データクリーニングの必要はなかった.<BR>簡便な入出力性, 容易な集計および統計機能を有するNISDM-SSIシステムはSSI感染サーベイランスの実務に有用であった.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 18 (3), 299-304, 2003

    日本環境感染学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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