Meckel憩室に起因した成人絞扼性イレウスの1例 An Adult Case of Strangulation Ileus Caused by Meckel's Diverticulum

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抄録

Meckel憩室は, 剖検例の1~2%にみられる消化管の奇形であるが, 多くは無症状に経過する。今回われわれは, Meckel憩室を起因とした絞扼性イレウスに対する手術を経験したので文献的考察を加えて報告する。症例は45歳, 男性。上腹部痛を主訴に来院。来院時の所見では, 腹部は膨満し板状硬を呈しており筋性防御をともなっていた。腹部CTにて絞扼性イレウス, 小腸壊死を疑い緊急手術施行した。術中所見ではMeckel憩室の先端が近傍の小腸間膜に癒着した結果, リングが形成され, そこに回腸が入り込み絞扼され壊死性変化を来していた。手術は, Meckel憩室を含み壊死性腸管を切除した。病理組織学検査では憩室は腸管の全層を有しMeckel憩室と診断された。憩室には索状組織を認めず, 炎症をおこした憩室の頂部が腸間膜に癒着した結果, リングを形成しそこに回腸が入り込み回腸ループの基部を絞扼したものと考えられた。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(1), 64-67, 2004-02-28

    日本外科系連合学会

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被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10012122731
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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