肝切除にて診断しえた中心性瘢痕のない大型のFNHの1例 Large Focal Nodular Hyperplasia without Central Scar : A Case of Report

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

    • 高崎 健 TAKASAKI Ken
    • 東京女子医科大学消化器外科 Department of Surgery, Institute of Gastroenterology, Tokyo Women's Medical University

抄録

症例は37歳, 男性。高尿酸血症経過観察中, LDH上昇を認め腹部精査施行。肝左葉に径10cm大の腫瘤病変を指摘された。入院時血液検査では, 肝炎virus, 腫瘍marker (AFP, PIVKAII) を含め異常なく, 腹部computed tomographyでは動脈相で強濃染する辺縁不整な結節を認めた。造影超音波検査では流入動脈の発達と腫瘍の濃染, 周囲組織と同等度の造影剤の停滞を認めた。Magnetic resonance imaging with contrast medium of superparamagunetic iron oxideではクッパー細胞の少ない腫瘤が予想された。肝腫瘤生検では異型の少ない肝細胞と胆管を含む門脈域と線維性結合織を認め, 限局性結節過形成 (FNH) が疑われたが, 必ずしも腫瘍性病変を否定できず, 肝左葉切除施行した。切除標本には中心性瘢痕はなかったが, 組織学的に典型的FNHであった。診断困難例でかつ安全に肝切除可能な場合, 切除により組織診断と治療を施行する事は妥当な治療方針と考える。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(1), 89-93, 2004-02-28

    日本外科系連合学会

参考文献:  14件中 1-14件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10012122802
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
ページトップへ