兵庫県下の食肉センターおよび食鳥処理場の排水におけるクリプトスポリジウムの汚染実態調査

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タイトル別名
  • <I>Cryptosporidium</I>-oocyst Contamination of Wastewater Discharged from Livestock and Poultry Slaughterhouses in Hyogo Prefecture
  • 日本獣医公衆衛生学会 兵庫県下の食肉センターおよび食鳥処理場の排水におけるクリプトスポリジウムの汚染実態調査
  • ニホン ジュウイ コウシュウ エイセイ ガッカイ ヒョウゴ ケンカ ノ ショクニク センター オヨビ ショクチョウ ショリジョウ ノ ハイスイ ニ オケル クリプトスポリジウム ノ オセン ジッタイ チョウサ
  • Cryptosporidium-oocyst Contamination of Wastewater Discharged from Livestock and Poultry Slaughterhouses in Hyogo Prefecture

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抄録

兵庫県下の食肉センターおよび食鳥処理場各1カ所の排水のクリプトスポリジウム汚染実態を検査した.免疫磁気ビーズ法による11回の検査の結果, 食肉センターの処理前水検体の55%(6/11) および処理後水検体の36%(4/11), 食鳥処理場の処理前水検体の64%(7/11) および処理後水検体の45%(5/11) からオーシストが検出された.食肉センターからは大型, 食鳥処理場からは小型のオーシストが検出され, 形態的にはそれぞれCryptosporidium andersoni Cryptosporidium baileyiと考えられた.検出されたオーシスト数の幾何平均値は, 食肉センターでは処理前水で58個/l, 処理後水で5個/l, そして食鳥処理場では処理前水で515個/l, 処理後水で12個/lであった.処理後水のオーシスト検出個数は処理前水の10分の1以下であり, 排水中のオーシストの大半は除去されていた.しかし, 除去しきれなかったオーシストが処理後の放流水に含まれていたことより, 環境水汚染の一因となる可能性が示唆された.

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