胆嚢管合流異常をヘリカルCT立体画像により術前診断し安全に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た胆石症の1例

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抄録

症例は44歳, 女性。平成7年9月21日右季肋部痛に気づき来院, 精査加療目的で入院となった。内視鏡的胆管造影検査 : 胆嚢管は右肝管と併走していた。胆嚢底部に結石と思われる陰影を認めた。ヘリカルCT所見 : 経静脈性胆道造影後に再構成し胆管系を三次元的に描出した。胆嚢管が螺旋構造を呈しながら右肝管の前面より直接右肝管に合流するのが認められた。以上より胆嚢管が右肝管に合流した胆石症と診断し, 平成7年10月5日に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。手術所見 : ヘリカルCTの画像の如く右肝管に直接合流している胆嚢管を確認し, これを切離し標本を摘出した。結語 : 今回われわれはヘリカルCTを施行することにより三次元的に胆嚢管の走行を把握できたため, 胆嚢管合流異型症例に対し手術操作が非常に安全で的確に行いえた。所見 : 経静脈性胆道造影後に再構成し胆管系を三次元的に描出した。胆嚢管が螺旋構造を呈しながら右肝管の前面より直接右肝管に合流するのが認められた。以上より胆嚢管が右肝管に合流した胆石症と診断し, 平成7年10月5日に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。手術所見 : ヘリカルCTの画像の如く右肝管に直接合流している胆嚢管を確認し, これを切離し標本を摘出した。結語 : 今回われわれはヘリカルCTを施行することにより三次元的に胆嚢管の走行を把握できたため, 胆嚢管合流異型症例に対し手術操作が非常に安全で的確に行いえた。

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