VRE院内感染の報告および発症要因についての検討 Six Patients and Risk Factors for Nosocomial Colonization and Infection with Vancomycin-Resistant Enterococci

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抄録

1999年10月にバンコマイシン耐性腸球菌 (VRE) による院内感染を経験した.VRE分離患者6名の治療経過およびVRE分離, 定着のリスクファクターについて報告する.対象・方法: VRE分離のリスクファクターを検討するため, VRE分離前後5年間 (1997~2001) の入院患者を対象にMRSA菌分離状況, <I>Clostridium difficile</I>関連腸炎, MRSA腸炎の発生頻度とVancomycin (VCM) 使用量を調査した.結果: 6名の菌種はVanA型<I>E.faecalis</I> (3名), VanA+VanC<SUB>1</SUB>型<I>E.gallinarum</I> (1名), VanA型<I>E.faecalis, E.gallinarurm</I> (1名), VanA型<I>E.faecalis, E.fecaum, E.avium</I> (1名) である.4名から分離された<I>E.faecalis</I>は同一株由来による院内感染が証明された.6名中5名に複数の抗菌薬が投与され, VRE分離前にMRSA肺炎, <I>Clostridium difficile</I>関連腸炎, MRSA腸炎に対してVCMが投与されていた.VREが分離された年は<I>Clostridium difficile</I>関連腸炎が急増し, VCM経口薬の使用量が最も多かった.VRE発生病棟では接触感染対策を徹底することで, <I>Clostriddum difficile</I>関連腸炎, MRSA腸炎患者数は翌年から激減した.結語: 抗菌薬投与, <I>Clostridium difficile</I>関連腸炎およびMRSA腸炎の併存とVCM経口投与はVRE分離のリスクファクターと考えられた.MRSA感染対策の延長線上にVRE感染対策があると思われた.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 18(4), 371-376, 2003-11-25

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  16件中 1-16件 を表示

被引用文献:  3件中 1-3件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10012439897
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    6758066
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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