訪問入浴サービスにおける入浴介護用品の汚染と Pseudomonas aeruginosa の伝播 Contamination of Bathing utensils and Transmission of Pseudomonas aeruginosa in the Mobile Bathing Service

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著者

    • 桜井 直美 SAKURAI KOMADA Naomi
    • 茨城県立医療大学 保健医療学部 医科学センター Center for Medical Sciences, School of Health Sciences, Ibaraki Prefectural University of Health Sciences
    • 小池 和子 KOIKE Kazuko A.
    • 茨城県立医療大学 保健医療学部 医科学センター Center for Medical Sciences, School of Health Sciences, Ibaraki Prefectural University of Health Sciences

抄録

要介護者の身体の清潔保持, 心身機能の維持・増進のために不可欠な訪問入浴サービスの需要は高まっているが, 易感染状態にある利用者に対する感染予防対策の整備は十分であるとは言い難い.そこで, 感染予防策立案のために環境感染学的な実態調査を行った.<BR>調査対象として, 入浴水, 浴槽, 担架シート, マクラ, ネットとし, 各々入浴前後, 洗浄 (消毒) 後に検体を採取し, 37℃, 48時間培養後一般細菌数を算定した.<BR>夏季の月曜日1件目の入浴水では入浴前に10<SUP>4</SUP>CFU/mLの一般細菌が観察された.これは前日以前からの入浴水のボイラーへの汲み置きによるものであった.そこで, 業務終了後にボイラー内を全て排水し, 業務開始時に注水するように指導したところ, その後の調査では入浴前の入浴水から一般細菌は検出されなくなった.<BR>入浴介護用品類では, 入浴後に10<SUP>2</SUP>~10<SUP>3</SUP>CFU/20cm<SUP>2</SUP>の一般細菌が検出されたが, 洗浄 (消毒) 後には10<SUP>1</SUP>CFU/20cm<SUP>2</SUP>程度まで減少した.しかし, 全般的に<I>Pseudornonas aeruginosa</I>の検出頻度が高く, IPM耐性株の割合が高かった.これらIPM耐性菌のDNA型を比較したところ, 由来が同一である株が2株存在した.また, 1件目のマクラからの分離株と, 2件目の入浴介護用品や入浴水より分離された株のDNA型に類似性が見られ, マクラを介して<I>P.aeruginosa</I>が伝播する可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 18(4), 382-389, 2003-11-25

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  12件中 1-12件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10012439927
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    6758092
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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