中心静脈カテーテル挿入時におけるマキシマル・バリア・プリコーション施行サーベイランスとその効果について

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluating the Clinical Effects of the Surveillance of Maximal Barrier Precautions during Central Venous Catheters Insertion
  • チュウシン ジョウミャク カテーテル ソウニュウジ ニ オケル マキシマル バリア プリコーション シコウ サーベイランス ト ソノ コウカ ニ ツイテ

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抄録

臨床現場において中心静脈カテーテル使用による経血管栄養法や薬物療法は, 多くの疾患の予後を改善するのに貢献してきた.反面, 血管カテーテル関連菌血症という問題も発生させることとなった.米国疾病管理予防センター (Centers for Disease Control and Prevention: CDC) は, 中心静脈カテーテル挿入時にはマキシマル・バリア・プリコーションの遵守を勧告している.当院では1998年より, 中心静脈カテーテル挿入時におけるマキシマル・バリア・プリコーションを勧め, これを徹底させるためにサーベイランスを始めた.サーベイランス施行に際しては, 独自のサーベイランスシステムを構築した.結果を定期的に病棟および医師にフィードバックし, 繰り返し必要性を指導してきた.その結果, 大型滅菌ドレープと滅菌ガウンの施行率が改善してきた.このサーベイランスは, 実際の血管カテーテル関連菌血症の発生率を求めるものではないが, 中心静脈カテーテル挿入の過程が改善されることにより, 最終的には中心静脈カテーテル関連菌血症を減少させるのに寄与すると考える.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 18 (4), 425-429, 2003

    日本環境感染学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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