シラス自然斜面の崩壊誘因推定支援を目的とした衛星熱赤外域情報の活用方法の提案

• 小島 尚人

  社団法人 土木学会 東京理科大学 理工学部土木工学科

• 大林 成行

  社団法人 土木学会 (株) 国土情報技術研究所

• 北村 良介

  社団法人 土木学会 鹿児島大学 工学部海洋土木工学科

書誌事項

タイトル別名

• AN APPLICATION OF SATELLITE THERMAL INFRARED DATA IN TRIGGER-FACTOR INVERSE ESTIMATION FOR IDENTIFYING HAZARDOUS-SLOPE COMPOSED OF SHIRASU-DEPOSIT
• シラス シゼン シャメン ノ ホウカイ ユウイン スイテイ シエン オ モクテキ ト シタ エイセイ ネツ セキガイイキ ジョウホウ ノ カツヨウ ホウホウ ノ テイアン

抄録

本研究は, シラス自然斜面の崩壊危険箇所評価支援を目的とし, 崩壊誘因の広域逆推定問題への衛星熱赤外域情報の活用方法について提案したものである. 地理情報と衛星熱赤外域情報を素因 (説明変量) とし, 降雨 (誘因) に伴って発生した崩壊地データを目的変量とした. 誘因を未観測情報 (潜在変量) とし, 共分散構造分析法を介して, これを逆推定する. 1) ケース1: 地理情報のみ使用, 2) ケース2: 地理情報+衛星熱赤外域情報, といった2つのケースを設定し, 誘因影響図を比較した. 検討の結果, ケース2に対応するパスモデルの適合度が向上し, 衛星熱赤外域情報の有用性が裏付けられた. さらに, 衛星熱赤外域情報の使用の有無に伴う誘因影響図上の違いを抽出した「差画像」を最終成果図として提示し,「崩壊危険側・安全側」といった評価が展開できることを示した.

収録刊行物

• 土木学会論文集

  土木学会論文集 2003 (749), 99-110, 2003-12-20

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• sirasu slope-stability evaluation
• inverse estimation of trigger factor
• satellite thermal infrared data
• geographical information
• analysis of covariance structures
• quantification method

詳細情報

• CRID: 1390282680578637184
• NII論文ID: 130003984569
• NII論文ID: 10012481329
• NII書誌ID: AN10014020
• DOI: 10.2208/jscej.2003.749_99
• ISSN: 18827187
• ISSN: 02897806
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/02897806
• NDL書誌ID: 6793033
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6793033
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscej1984/2003/749/2003_749_99/_pdf
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可