アンジオテンシン変換酵素阻害薬の Pleiotropic 作用

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抄録

アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬はアンジオテンシンIIの産生とブラジキニンの分解を阻害する.アンジオテンシンIIは血管収縮以外に活性酸素の産生,インスリン抵抗性の誘導,増殖因子や細胞外基質の産生などの作用を有する. ACE阻害薬はこれらのアンジオテンシンIIの作用を抑制し,さらにブラジキニンは一酸化窒素の産生を増加させるため,降圧によって得られる効果以上の心血管保護作用を持つと考えられている.実際ACE阻害薬は高血圧治療薬の第一選択薬として幅広く用いられるほか,心血管病の予防や再発防止,予後改善に優れた作用を持つことが多くの大規模臨床試験により明らかにされてきた.特に心不全や糖尿病性腎症などにおいては正常血圧例に対するACE阻害薬投与の有用性が実証されている.本稿ではACE阻害薬の作用に関する基礎的なデータとそれに関連した大規模臨床試験の結果について概説した.

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 92(11), 2272-2277, 2003-11-10

    The Japanese Society of Internal Medicine

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10012755860
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00195836
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00215384
  • NDL 記事登録ID
    025075619
  • NDL 請求記号
    Z19-222
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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