二探触子法によるクラックの長さと傾きの推定

  • 山田 真幸
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻
  • 北原 道弘
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF LENGTH AND INCLINATION FOR A CRACK BY TWO ULTRASONIC TRANSDUCERS
  • 2タンショクシホウ ニ ヨル クラック ノ ナガサ ト カタムキ ノ スイテイ

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抄録

構造部材中に, ある長さと傾きを持って存在するクラックに超音波を送信し, クラックによる散乱波を受信する. 受信した後方散乱波の周波数スペクトルに生じる周期性をクラックによる散乱波動場の積分表現から導き, クラック長と傾きの推定式を導出する. 本論文では一つの探触子を部材表面に垂直に配置し, もう一つの探触子を任意の角度に設定できるように配置し, これらを組み合わせて使用することにより長さと傾きが同時に推定可能であることを示す. 最後に人工欠陥を有する供試体を作製して散乱振幅計測を実行し, 導出した推定式のパフォーマンスを確認する. その結果, クラックが水平に存在している場合を含め, 推定されたクラック長と傾きは実際と良く一致した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2004 (766), 73-80, 2004-07-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (22)*注記

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