抜管直後の咽喉頭浮腫により再挿管を要した1症例

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  • Acute Laryngopharyngeal Edema Following Endotracheal Extubation

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抄録

78歳, 女性. 麻酔科管理下に非定型的乳房切除術が施行された. 術前, 高血圧, 混合性肺機能障害, 高度の肥満などを合併していたが, 麻酔管理は問題なく終了した. 覚醒, 筋力の回復, 十分な自発呼吸発現を確認して抜管した. 約1分後, 気道狭窄音が出現し咽喉頭浮腫を認めたため, 再挿管した. 浮腫は各種薬物治療に反応せず, 術後8日目に気管切開を施行した. その後徐々に改善し, 術後32日目に気管切開カニューレの抜去が可能となり, 術後51日目に軽快転院した. 起因薬剤・材料の検索を行ったが, すべて陰性であった. 浮腫の予防, 予測は困難で, 早期発見, 気道確保などの迅速な対応が必要である.

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参考文献 (15)*注記

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