グリコーゲン沈着により肝腫大を来したインスリン依存型糖尿病の１例

• 植木 賢

  鳥取大学第2内科

• 前田 佳子

  鳥取大学第2内科

• 三村 憲一

  鳥取大学第2内科

• 岡本 欣也

  鳥取大学第2内科

• 松永 佳子

  鳥取大学第2内科

• 川上 万里

  鳥取大学第2内科

• 法正 恵子

  鳥取大学第2内科

• 岡野 淳一

  鳥取大学第2内科

• 前田 直人

  鳥取大学第2内科

• 孝田 雅彦

  鳥取大学第2内科

• 村脇 義和

  鳥取大学第2内科

• 周防 武昭

  鳥取大学病態検査学

書誌事項

タイトル別名

• Glycogen storage hepatomegaly associated with uncontrolled insulin dependent diabetes mellitus

抄録

症例は30歳女性. 27歳時ケトアシドーシスを発症し, インスリン依存型糖尿病(IDDM)として加療を行っていたが, 血糖値のコントロールは不良であった. 平成14年7月, 近医にて肝腫大を指摘され, その精査のため当科入院となった. 入院時, 肋骨弓下4横指の肝腫大と肝胆道系酵素の上昇を認めた. 腹部超音波検査では bright liver として描出されたが, CT検査で肝は脾臓よりも高吸収で脂肪肝は否定的であった. 肝生検組織では肝細胞は腫大淡明化し, グリコーゲンの沈着を認めた. 入院後, 厳格な食事療法とインスリン療法により, 肝腫大の縮小とともに肝胆道酵素の改善を認めた. 以上より本症例はIDDMコントロール不良により発症したグリコーゲン沈着肝腫大と診断した.

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 45 (3), 153-159, 2004

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• グリコーゲン沈着
• インスリン依存型糖尿病
• 肝腫大

詳細情報

• CRID: 1390001204791391104
• NII論文ID: 10012915704
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.45.153
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/04514203
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo1960/45/3/45_3_153/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004187329
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可