アトピー性皮膚炎におけるストレスマネージメントの効果

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タイトル別名
  • Interventional Stress Management for Atopic Dermatitis
  • アトピーセイ ヒフエン ニ オケル ストレスマネージメント ノ コウカ

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抄録

アトピー性皮膚炎(AD)が精神的影響を受けて悪化することは,臨床の現場でしばしば遭遇する.そこで,我々は患者における不安の度合いを客観的評価法であるstate-trait anxiety inventory(STAI)によって評価し,健常人と比較した.その結果,AD患者においては,不安を感じやすいこと,およびAD患者における不安の状態は質的に健常人と異なることが判明した.また,抗不安剤であるクエン酸タンドスピロン投与によるストレスマネージメントの介入が,AD治療に効果的であるかどうか,投与群,非投与群に振り分けて検討したところ,重症ADにおいて,皮疹の改善効果をもつことが明らかとなった.これらの結果より,抗不安剤によるストレスマネージメントは,重症AD治療に有用であり,AD治療の新たな戦略として展開が期待されると考えた.

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