去勢豚の血中および体組織のダイオキシン類濃度の肥育期における変化 PCDDs, PCDFs and Co-PCBs Concentrations in Blood and Body Tissue of Fattening Pig

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抄録

飼料中に含まれているダイオキシン類が、肥育豚の体組織へ移行・蓄積する実態を解明するため、ランドレース種去勢雄豚を6ヶ月まで肥育し、その間、1、3、4.5ならびに6ヶ月齢でそれぞれ3頭ずつをと殺した。各月齢で血液(静脈血)、筋肉(背最長筋と大腿二頭筋の等量混和)、脂肪(皮下脂肪)ならびに肝臓を採取した。また、給与飼料も採取し、これら試料中のダイオキシン類の濃度をガスクロマトグラフ-質量分析法によって測定した。全血中のダイオキシン類の濃度(毒性等量濃度、以下同様)には1および6ヶ月齢にコプラナーPCBのみが検出された。筋肉中のダイオキシン類の濃度は1ヶ月齢以降、成長とともに低下した。その濃度は給与飼料のダイオキシン類の濃度をほぼ反映していた。皮下脂肪中のダイオキシンの濃度も筋肉中の濃度と同様に、成長とともに低下した。一方、肝臓中のダイオキシン類の濃度は成長に従って低下する傾向があったが、それは緩やかなものであり、3ヶ月齢以降6ヶ月齢まで濃度に大きな差異が見られず、ダイオキシン類の組成はほぼ一定の傾向を示した。以上のことから、飼料を介して肥育豚に摂取されたダイオキシン類のうち、一部のコプラナーPCBは体外へ排出されるが、大半のダイオキシン類は肝臓中に蓄積されることが示唆され、一方、筋肉中に蓄積されたダイオキシン類は比較的速く組織外へ移行すると考えられた。

収録刊行物

  • 日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science

    日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science 41(3), 143-152, 2004-09-20

    日本養豚学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013363784
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10202971
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0913882X
  • NDL 記事登録ID
    7111821
  • NDL 雑誌分類
    ZR22(科学技術--農林水産--畜産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1082
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR 
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