茶がらを副資材として利用した豚ふんの堆肥化 Composting of Swine Feces with Tea Grounds as Bulking Agents

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抄録

豚ふんたい肥化時の副資材として茶がらを利用することを目的に、豚ふんに緑茶抽出後の乾燥した茶がらを混合して堆肥化を行い、通常使用されるオガクズを用いた場合と堆肥温度、容積重、アンモニア揮散量、成分の比較を行った。試験区として豚ふんに副資材として茶がらのみ混合した区を茶がら区、オガクズのみ混合した区をオガクズ区、茶がらとオガクズをそれぞれ1:1の割合で混合した区を混合区として小型堆肥化装置で28日間堆肥化を行った。混合区とオガクズ区の堆肥温度はほぼ変わらなかったのに対し、茶がら区は他の試験区より温度上昇が遅れる傾向にあり、堆肥化期間中の積算温度は茶がら区、混合区、オガクズ区でそれぞれ7668.7℃、8135.0℃、8024.6℃であった。また、堆肥化開始時の容積重は約0.57kg/lで全試験区でほぼ等しかったが、日数の経過につれて混合区とオガクズ区では0.30kg/l前後まで低下したのに対し、茶がら区では0.40kg/l以上で推移した。このことから、豚ふんに茶がらのみ混合した場合は容積重が高くなり、通気性が低下することによって発酵が遅延するのに対し、オガクズと茶がらの両者を混合すれば支障ないと考えられた。茶がら区はアンモニア揮散量が減少していたが、これは茶がらの抑臭効果ではなく、堆肥内部の通気性が低下して発酵が遅延したためと考えられた。堆肥化期間中の有機物の分解率に差は見られなかった。また、茶がらの混合によって、堆肥中の窒素、リン酸、カリなどの肥効成分が増加した。コマツナによる発芽試験では茶がら混合による発芽阻害は見られなかった。これらの結果から、茶がらを家畜ふんに混合して堆肥化を行う場合は、オガクズなどの他の副資材を補助的に混合すれば十分堆肥化可能であり、茶がらの混合によって肥効成分が増加し、農作物に対しても悪影響のない堆肥が生産されることが示唆された。

収録刊行物

  • 日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science

    日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science 41(3), 153-161, 2004-09-20

    日本養豚学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013363800
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10202971
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0913882X
  • NDL 記事登録ID
    7111847
  • NDL 雑誌分類
    ZR22(科学技術--農林水産--畜産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1082
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR 
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