分光光度計を用いたリザズリンテストによるブタ精液の評価法 Resazurin Reduction Test by Spectrophotometer for Boar Semen

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抄録

客観性の高いブタ精液性状評価法の開発を目的に、分光光度計を用いたリザズリンテストを試みた。この開発には、精子濃度の異なる精液サンプルおよび15℃液状保存したサンプルを用い、精子濃度および運動精子率とリザズリンテストの成績を比較検討した。14頭の種雄豚から採取した精液の精漿を除去し、Modenaで希釈して、精子濃度を3×10(8)/mlに調整した。リザズリンテストは、精液サンプル1.0mlに対し2mMリザズリン溶液を25μl添加して攪拌し、38℃で1時間培養して分光光度計でリザズリンおよびリソルフィンの吸光度を測定した。実験1では、リザズリンおよびリザズリンの細胞代謝産物であるリソルフィン吸光度波長のピークを調べた。実験2では、精子濃度の異なる精液サンプルを用いてサンプルの精子濃度とリザズリンテストの成績との相関について検討した。実験3では、15℃液状保存精子の運動精子率およびリザズリンテストの吸光度を比較した。実験1から、リザズリンおよびリソルフィン溶液の吸光度は各々600nm および570nmでピークを示した。実験2および実験3では、実験1の結果に基づきリザズリンおよびリソルフィン溶液の吸光度は各々600nmおよび570nmで測定した。実験2では、サンプルの精子濃度の増加にともない600nmで測定した吸光度(リザズリン)は低下し、570nmで測定した吸光度(リソルフィン)は増加した。また、実験3ではサンプルの保存日数の増加にともない運動精子率が低下した。そして、リザズリンテストによる570nmで測定した吸光度(リソルフィン)もサンプルの保存日数の増加にともない低下し、600nmで測定した吸光度(リザズリン)は増加した。本研究のリザズリンテストは、サンプル精液中の精子の代謝能、濃度および運動精子率を反映していた。したがって、このリザズリンテストは、客観的なブタ精液性状評価法として応用しうることが示唆された。

収録刊行物

  • 日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science

    日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science 41(3), 162-168, 2004-09-20

    日本養豚学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013363818
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10202971
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0913882X
  • NDL 記事登録ID
    7111873
  • NDL 雑誌分類
    ZR22(科学技術--農林水産--畜産)
  • NDL 請求記号
    Z18-1082
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR 
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