自己血充填時の静脈リザーバ内のホールドアップ現象の原因について

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抄録

【要旨】人工心肺回路プライミング時,自己血を充填した後に静脈リザーバのフィルタ内外の液面較差を生じるホールドアップ(HU)現象を経験した。この原因を追及するため,冠動脈血行再建術症例で自己血を人工心肺回路プライミングに使用した4症例のうち,メイロンを注入した場合をM群(2例),メイロンを注入しない場合をN群(2例)とし2群を比較検討した。血液ガス分析とHU値の経時的変化をみると, M群は30分後には既にpHが8.0以上,HU値90mmとなった。 N群ではpH, HU値とも変化しなかった。以上の結果より,今回のHU現象の原因は,人工心肺回路プライミングにおいて自己血充填後のメイロン注入により過度のアルカレミアを生じることで,赤血球の変形能が低下し,静脈リザーバ内のフィルタを通過する時間が延長したためと考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 31(2), 200-202, 2004-06-01

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献:  4件中 1-4件 を表示

被引用文献:  3件中 1-3件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013457473
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1020635X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    SHO
  • ISSN
    09122664
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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