インターフェロン投与を契機として急性腎不全を発症したC型肝硬変症の1例 Acute renal failure in a HCV cirrhotic patient receiving interferon therapy

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抄録

症例は58歳, 女性. 当科にて慢性C型肝炎と診断され, 平成4, 6年にインターフェロン (IFN) 投与を受けるも肝機能障害は続き, 平成14年4月に施行した肝生検では前肝硬変への進展が確認された. 平成14年4月30日より天然型IFNαの少量長期投与を開始したが, 平成14年9月2日の受診時, 下腿浮腫およびBUN, Cr値の軽度上昇を認め, IFN投与を中止した. その後も副腎皮質ステロイドを始めとする治療に反応することなく急速に腎不全へと進展. 10月9日より血液透析を導入したが, DICを合併し, 11月21日に死亡した. 剖検ではC型肝硬変症に合併した肝性IgA腎症と診断された. 肝硬変症に糸球体病変が高率に合併するが, 一般にはあまり知られていない. IFNによる腎障害はその多くが可逆性であるが, 潜在的に腎機能障害が存在する場合は本症例のように急速に腎不全へと進行しうる. 肝硬変症へのIFN投与の適応拡大にあたり, 充分な注意が必要である.

収録刊行物

  • 肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA

    肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA 45(6), 295-302, 2004-06-25

    一般社団法人 日本肝臓学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013662717
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00047770
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    04514203
  • データ提供元
    CJP書誌  IR  J-STAGE 
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