ジャワ山村における集約的葉バナナ栽培導入の決定要因 : ロジスティックモデルによる圃場レベルデータの分析 Determinant Factors in the Adoption of Intensive Leaf Banana Cropping System in a Mountainous Village of Java : Logistic Model Based on Plotwise Data

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抄録

インドネシアの1997年の経済危機は不法伐採による森林破壊を引き起こした. それ以降, 葉バナナ (葉を採取するためのバナナ) 栽培という巣約的かつ地力収奪的な作付体系が森林跡地や私有地に急速に広がっている. 本研究の対象である山村・ケマン村でもこの作付体系が拡大している. この持続可能性の低い作付体系の急拡大を抑えるためには, 農家の作付体系採用に影響を及ぼす要因を知る必要部ある. 本研究は2002年と2003年に行われた実地調査で得られたデータをもとに, 生物物理的要囚・農家の経験・土地所有形態が農家の葉バナナ集約栽培導入に及ぼす効果の評価に焦点をあてた. 分析にはロジスティック・モデルを用い, 変数間の相互作用の効果も測定した. モデルの推定の結果, 圃場の樹木密度と葉バナナと樹木の混作年数が葉バナナ集約栽培導入に強い負の効果を与えていることが明らかになった. また土地の傾斜の効果が農家の混作経験によって変化することが分かった. 限られた土地資源のために, 農家はたとえ混作を長く経験していても急傾斜地にもこの作付体系を導入しているのだ. この作付体系の拡大を抑制する政策を決定する際に, 樹木密度は第1に取り掛かるべき重要な要素である. 本研究の採った方法-圃場単位のデータを用い, 生物物理的要因と社会経済的要因の双方を統合的したアプローチーは, 作付体系の採用プロセスを的確に理解を可能にし, 今後の研究にも推奨される.

収録刊行物

  • 農林業問題研究

    農林業問題研究 40(2), 289-299, 2004-09-25

    富民協会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013665287
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00202829
  • 本文言語コード
    ENG
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03888525
  • NDL 記事登録ID
    7153123
  • NDL 雑誌分類
    ZR7(科学技術--農林水産--農産) // ZR21(科学技術--農林水産--林産)
  • NDL 請求記号
    Z18-410
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR  J-STAGE 
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