グラム陰性菌に対するパルス光照射による光線力学的効果:メチレンブルーを用いたin vitro実験

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  • Pulsed photodynamic inactivation of gram-negative bacteria :
  • メチレンブルーを用いたin vitro実験

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抄録

バクテリアを対象とした光線力学的治療 (A-PDT, Antibacterial photodynamic therapy) の研究では, 従来, 連続光が使用されており, パルス光を用いた場合の殺細胞効果は明らかにされていない. そこで我々は, 臨床上重要なグラム陰性菌である緑膿菌を対象に, 光感受性薬剤としてメチレンブルーを使用した場合のパルス光照射PDTの有効性についてin vitro実験により調べた. 光源に光パラメトリック発振器 (波長665 nm, 繰返し周波数30 Hz, パルス幅6 ns) を用い, 各種薬剤濃度, 照射光量条件下で細菌生存率の評価を行った. その結果, 薬剤濃度, 総照射光量に依存した細菌生存率の低下を認め, 約10-4の殺細胞効果が得られることを確認した. これらの結果より, メチレンブルーを用いたパルス光励起によるPDTが, 緑膿菌に対して有効であることが示された.

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