劇症肝炎の回復期にヘルペス脳炎を発病した1例 Herpes encephalitis complicated during the recovery stage of fluminant hepatitis

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

劇症肝炎回復期のステロイド減量中にヘルペス脳炎を発病し死亡した1例を経験した. 症例は76歳の男性. 2002年4月23日より鼻漏が出現し, 翌日近医を受診して肝障害を指摘された. 4月26日, 当院に入院となった. 服薬歴と好酸球増多, DLST陽性で, 薬物性肝障害と診断した. 入院19日目に劇症肝炎亜急性型と診断し, ステロイドパルス療法に加え, 血漿交換・血液濾過透析を施行した. 入院44日目にはPT, 意識ともに改善傾向であった. 入院45日目に38度台の発熱と異常行動が出現し, brain MRI, 脳波にてヘルペス脳炎と診断. 直ちにアシクロビルを投与するも, 脳炎にて死亡した. 剖検にて, 脳組織よりHSV-1 DNAが検出された. 肝不全状態に加え, ステロイド治療を行うような状態では, ヘルペス脳炎等の重症ウイルス感染症の発症も念頭において, 迅速に対応する必要があると考えられた.

収録刊行物

  • 肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA

    肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA 45(7), 360-365, 2004-07-25

    The Japan Society of Hepatology

参考文献:  22件中 1-22件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013762050
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00047770
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    04514203
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
ページトップへ